美大受験日記・芸術大学受験作品集
岡山市にある画塾の作品集です。デッサン、色彩構成など芸大・美大を目指す人のための受験予備校ボックス。武蔵野美術大学、多摩美術大学、筑波大学、金沢美術工芸大学などの難関大学への合格者作品などを紹介します。これから受験する人にも参考になればうれしいです。
2015年5月11日月曜日
色彩構成作品:高校3年
シンボルマーク課題:動物をシンボル化し、マークをデザイン
与えられた指定条件を上手くクリアし、かつ個性的な表現にまとめあげています。色味は統一し、頭の向きなど「それが何を表しているかわかる形」や「一番おいしいポイントの形」を意識して選んでいます。角や牙などその動物の象徴的なものを強調し、上手く扱っている点など高く評価できます。
2015年5月10日日曜日
色彩構成:立体デザイン学科
課題:与えられたステンレスカップを色彩構成しなさい。
オーソドックスなレイアウトながら、動きにリズムがあり飽きさせない作品。また色調も難しい組み合わせに挑戦していて面白く、暴れそうな色をうまくまとめきっている点が高く評価できます。デッサン&明暗計画をきちんとし、その明暗計画に従っていれば、色んな色相を割り振っても「その物らしい」質感表現になります。
武蔵野美術大学の空間演出デザイン学科はこうした立体物の明暗に色彩を割り振った色彩構成の試験になります。色彩感覚は20歳までに作られると言われてます。自然物や商業製品をよく観察して、日頃から色彩センスを養うようにしましょう。
武蔵野美術大学 基礎デザイン学科 合格者作品
2015年5月9日土曜日
色彩構成作品:高校3年
インクペンをもとに色彩構成した作品。密度の差やパースをややオーバーに描いているため、きちんと手前、奥の空間を作っているのが綺麗です。
構成の面白みにやや欠けますが、ペンの素材表現を丁寧に表現しています。
2015年5月8日金曜日
色彩構成:美術大学立体デザイン学科
質感表現の演習課題
武蔵野美術大学の工芸工業デザインやプロダクトデザイン等の立体デザイン系の学科では、立体感や質感の正確なデッサン力が求められます。それは色彩構成であっても同じです。
この作品のように、立体感や質感はそれそのものの色でなくとも、表現することができます。まずはモチーフを良く観察してモノトーン表現からはじめてみるとよいでしょう。
2015年5月7日木曜日
色彩構成作品:色彩構成 素材表現
「ミラーシート」を色彩構成する課題です。
反射する素材は、苦手な人も多いことでしょう。でもコツさえつかめば、実は金属や鏡なども簡単に表現することができます。まずは、白黒のツートーンで練習してみましょう。ボックスではデッサンから2トーンや3トーンに分けて色彩構成用の素材作りをしています。
まずは明暗計画を立てた後、そこから色相を割り振っていきます。デッサン・明暗計画がしっかりしていればその素材そのものの色でなくともその素材らしさが見えてきます。人が何をもって素材の種類を認識しているのかを考えてみることも大切です。
2015年5月6日水曜日
色彩構成作品:色彩構成
「鳥」から想起するイメージを幾何学で構成。
ボックスの基礎練習では、現物をスケッチしてそれを記号化していく作業を何度もおこないます。記号化は具象表現を抽象化していく作業で す。対象物が持っている動きやリズムなどの法則をとらえれば、幾何学などの単純化された形状でも、自然が持つ美を容易に再構築することができます。
鳥の持つイメージを過不足無く円や円弧でデザインされており、作者の観察力が伺えます。形の綺麗さもさることながら、色彩感覚が非常に優れており「美しい物を作る」という物作りの姿勢を日頃から意識しているのだろうと思わせてくれます。
武蔵野美術大学 基礎デザイン学科合格者作品」
2015年5月5日火曜日
色彩構成作品:高校3年
木漏れ日のイメージを幾何学図形にデザインした作品。1系統のグリーンの色調が中心ですが、青みのあるグリーンが少し入るだけで緑中心でもより深い色味を感じる作品に仕上げています。光感を独創的な抽象表現に仕上げている美しい作品です。
面積比が似ているところがいくつかあるので、もう少しメリハリをつけるとより良い作品になるでしょう。
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